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2016年03月31日

Ⅰ.持続可能な開発目標(SDGs)の可能性/「持続可能な開発・発展」とは

●持続可能な開発目標(SDGs)の可能性
SDGsは、既存の国際条約・交渉の限界・縦割りを乗り越える可能性(気候変動交渉の限界・生物多様性に関する交渉との縦割り等を乗り越える可能性)や、国際社会の取組みの停滞に、ブレークスルーを与えることになるだろう。国際枠組・国内制度構築が遅々とする中、各国・個人・企業等の取組みを進めるツールにできるはずなのだ。
SDGsは、強制力に乏しい反面、野心的な目標設定も期待できる。それにより、各国(先進国・新興国・途上国)・企業・個人(消費者・投資家・働き手)・多様なステークホルダーの野心的な取組みが拡大していく可能性をもつ。

「持続可能な開発・発展」とは
「環境と開発に関する世界委員会」(委員長:ブルントラント・ノルウェー首相(当時))が1987年に公表した報告書「Our Common Future」の中心的な考え方で、「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」である。この概念は、環境と開発を互いに反するものではなく共存し得るものとしてとらえ、環境保全を考慮した調和のある開発が重要であるという考えに立つ。

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