2016年03月31日
Ⅳ.SDGsの特徴と課題
●グローバルからローカルまで、全ての国、ステークホルダーの連帯によって実施し、あらゆる形態の貧困を終わらせる等、「誰一人取り残さない (no one will be left behind)」ことを約束し、我々の世界を変革することをうたっている。
●持続可能な開発の「3つの側面(経済、社会、環境)」がバランスした今後15年間の目標を定めている。
●17の大目標(ゴール)と169の個別目標(ターゲット)が示されている。大きくは、5つのP(人々: People、地球:Planet、繁栄:Prosperity、平和:Peace、連携:Partnership)として象徴的に集約される。17ゴールのテーマを示すと、①貧困、②飢餓、③健康・福祉、④教育、⑤ジェンダー、⑥水、⑦エネルギー、⑧経済・雇用、⑨インフラ・産業、⑩不平等、⑪都市・居住、⑫消費生産、⑬気候変動、⑭海洋・海洋資源、⑮陸域生態系、⑯平和・正義、⑰実施・パートナーシップ、である。これらの目標は、分割不可で、相互に関連し連動している。MDGsより多くのゴールとターゲットが示されているため、より包括的ではある一方で、理解と普及面では課題が残る。